現在、日本のみならず世界各国で猛威をふるっている新型コロナウイルスにより、エンターテインメント業界、特に実演業界が危機に瀕しています。このままでは廃業、倒産が相次ぐことは想像に難くありません。
かといって、公演を開催することが妥当であるかと考えたとき、とてもそうとは言えない状況下にあります。
当楽団も直近では5月に中規模公演を予定しており、先月から告知の機会を伺っておりましたが、現段階で全く目処が立たず、また仮に衛生対策を万全にしたうえで公演を開催するとしましても、お客様が気持ちよく切符を購入し、公演をお楽しみいただけるとは言い難い状況となっております。
公開はされておりませんが、2020年度の公演予定は概ね固まっておりました。しかし、新型コロナウイルスの蔓延がいつ終息するのか全く予想をつけることが出来ず、今会場等を確保いたしましても、その時に公演が可能になっているという保証もありません。
分かってきたところでは、若い世代の無症状感染者が安易に出歩くことで感染を拡げてしまっているという報告も見られます。
クラシックの楽団と比較しますと、当楽団のお客様は若い世代の方が多く、公演を行っても無症状感染者による感染拡大は発生しないと言い切ることができません。
今、全世界を揺るがしている厄災を助長する可能性のある行動は、楽団の社会的使命としてできかねると判断いたしました。
以上のことから、新型コロナウイルスの状況が収束に向かい、数百人以上が集まるイヴェント開催に対して有効な対策が信用出来る機関より提言され、再びどなたでも音楽を心から楽しめる日が来るまで、お客様を会場に集めて行う公演活動を無期限で停止するという決断をいたしました。
既に発表している、または開催に向けて会場確保等が済んでいる公演につきましては、以下のようになります。
2020年4月26日 NJBPファン感謝デー2020 →中止
2020年5月16日 NJBP Live! #13 →中止
2020年6月23日 NJBP+ 35th →小規模公演のため対応検討中
2020年8月23日 NJBP Famicon #2 →行政の判断を待ちつつ検討
公演活動の全面停止はこれ以降が対象となります。
再び音楽が必要とされる日が必ず来ると信じております。なお、停止は無期限となっていますが、公演を開催しても問題ないと判断が出来る状況になり次第、すぐにでも活動を再開するつもりでおります。
また、お客様を入れての公演活動は自粛いたしますが、その間、そうではない新たな活動が出来ればとも考えております。その際は是非ご声援いただければ幸いです。
一日も早く健やかで楽しい日常を取り戻せることを、団員一同心より願っております。
何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団
代表 市原雄亮